企業ロゴマーク変更に隠された意味とは 2023年変更企業から探る

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企業ロゴマーク変更に隠された意味とは 2023年変更企業から探る 季節イベント

ロゴマークの変更は、ブランドリフレッシュや競争力の強化など、多くの理由から行われます。新しいロゴはブランド認知度向上、メディアの注目、顧客の関与など多くの効果をもたらします。ブランドが成長し競争力を維持するために、ロゴマークの変更は重要な戦略の一部と言えるでしょう。


テレビ東京 25年ぶりにロゴマーク変更

2023年10月24日、テレビ東京がロゴマークの変更を発表しました。25年ぶりの変更とのことで、11月13日から切り替えるそうです。来年4月の60周年を迎えるにあたり、パーパスなどの定義と合わせロゴも刷新。「テレ東」の愛称を、ブランド名として活用していく、と発表しました。

ロゴマークの変更には企業にとって重要な理由と狙いがあり、その変更がもたらす効果について詳しく説明します。

ロゴマークの変更の背後にある理由

企業がロゴマークを変更する理由は多岐にわたります。一般的な理由は以下の通りです。

1. ブランドリフレッシュ

企業は市場環境やターゲットオーディエンスの変化に対応するために、ブランドをリフレッシュする必要があります。新しいロゴはブランドの現代的なイメージを反映し、若い世代へのアピールを強化します。

2. 合併や買収

企業の統合、合併、または他の企業の買収が行われた場合、新しい組織のアイデンティティを表すためにロゴを変更することがあります。日本では、銀行や損害保険会社の事例をよく見かけるのではないでしょうか。損害保険会社は、合併後の企業名は双方の名称をくっつけた表示をよく見ますが、ロゴは刷新されることが多いです。

3. 法的理由:

ロゴが他の商標と酷似していたり、法的問題があった場合、企業はロゴの変更を検討することがあります。ロゴの類似性は、訴訟に発展するケースが散見されます。近年では、国をまたいだ企業間での訴訟が発生しています。

4. ロゴの陳腐化:

時代とともにロゴも陳腐化し、古臭く感じることがあります。この場合、新しいロゴは現代的で洗練された印象を提供します。例えばStarbucksは2011年にロゴを変更し、文字と言葉の要素を取り去りました。これにより、ロゴはシンプルなシルエットの人魚(セイレーン)のみとなりました。

この変更により、Starbucksは国際的なアイコンとしての競争力を高め、コーヒー文化におけるリーダーとしての地位を強化しました。

第2章: ロゴマーク変更の狙い

ロゴマークを変更する企業の狙いはいくつかの要素に焦点を当てます。

1. ブランド認知度の向上

新しいロゴは注目を集め、広告やメディアで話題になることがあります。これにより、ブランドの認知度が向上し、新たな顧客を引き寄せます。今回のテレ東の発表は、この効果を狙った発表の面があると思います。

2. 競争力の強化:

新しいロゴは競合他社から差別化を図る手段となり、市場での競争力を高めます。例えばAppleは1998年に虹色のりんごマークから単色のりんごマークへとロゴを変更しました。この変更はブランドのシンプルでモダンなイメージを強調し、製品デザインとの一貫性を持たせました。

この新しいロゴはAppleの競争力を高め、現代的で魅力的なブランドとして認識されたといえます。

3. ターゲットオーディエンスへのアピール:

新しいロゴは特定のターゲットオーディエンスに訴求しやすくするためにデザインされ、若い顧客や異なる市場セグメントにアピールすることができます。例えばInstagramは2016年にロゴを変更し、ポラロイド風のカメラアイコンから抽象的なカメラと虹色のグラデーションへと変更しました。

新しいロゴはアプリの多様な機能を象徴し、全世界の若いユーザーや広告主に対する魅力を高めました。この変更により、Instagramの認知は一気に広がる1つの要因となりました。

第3章: ロゴマーク変更の効果

ロゴマークの変更がもたらす効果は次の通りです。

1. メディアの注目:

ロゴ変更は通常、メディアで報じられ、広告やニュースで話題となります。これにより、ブランドは注目を集めます。

2. ブランド認知度の向上:

新しいロゴはブランド認知度を高め、顧客に新たな印象を与えます。これはブランドの成長に寄与します。

3. 顧客の関与:

ロゴマークの変更は既存顧客やファンにとっても関心の対象となり、ソーシャルメディアやフォーラムで議論されます。これは顧客との関係を強化します。上記にあげたStarbacksの例は好意的な声の一報で批判的な声も一部では上がりました。双方のコメントが変更後に一気に拡散されることでロゴマークの変更が一気に周知されました。

2023年にロゴマークを変更した主な企業

2023年にロゴマークを変更した主な日本企業を2社、挙げてみます。それぞれの企業の想いやビジョンがロゴマークに反映されていることがわかります。

  • トレンドマイクロ株式会社:総合セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」の開発・販売で知られる企業です。ロゴマークの変更は、デジタルの無限の可能性を多様なパートナーと追求し挑戦する企業として、より元気に、より情熱的にデジタルマーケティング市場を切り拓くことを表現しています。

    ロゴのコンセプトには、「多彩な才能を持つ社員が、多様なパートナーとビジネスを行う企業」「デジタルの無限の可能性を、多様なパートナーと追求し挑戦する企業」「より元気に」「より情熱的に」デジタルマーケティング市場を、多様なパートナーと切り拓く企業」の3点の企業像が込められています。

    カラフルなグラデーションカラーを使用したロゴは、行動、誠実、正確そして強さを象徴する赤いシンボルと地球を表現した円形が特徴です。
  • 大成建設グループ:日本で初めての会社組織による建設業法人を作った企業であり、明治の社交場とされた「鹿鳴館」や「帝国ホテル初代本館」など数多くの有名な建造物の建設に携わってきました。

    150周年記念のロゴマークは社員から公募し、190作品の中からアンケートによって決定されました。ロゴマークは大成建設の前身である大倉組の社章であった「五階菱」をモチーフとしたデザインで、150thの文字を建物に見立て、上空から斜めに見下ろしたように作られる図法「鳥瞰図」のようなイメージでシンボリックに描かれています。

    「五階菱」をモチーフとしたロゴマークには『先人たちへの努力・功績への敬意、事業への情熱、大成建設グループの発展への願い』が込められています。

まとめ

ロゴマークの変更は、ブランドリフレッシュや競争力の強化など、多くの理由から行われます。新しいロゴマークの変更は、企業からの変化のメッセージです。そのメッセージに込められた思いは一目見ただけではわかりませんが、そのストーリは非常に面白いです。あなたが好きな企業がロゴマークを変えた意味を調べてみると、もっと好きになることでしょう。

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